<第120年会日本薬学会>H12.3.29〜3.31 於:岐阜

関連2件掲載 
A:免疫担当細胞(CD45R/B220、CD90)に及ぼすマイタケ(Grifolafrondosa)MD-Fractionの効果
B:マイタケ抽出画分MD-Fractionのin vitroにおける
活性酵素消去作用および細胞賦活効果


A テーマ
免疫担当細胞(CD45R/B220、CD90)に及ぼすマイタケ(Grifola frondosa)MD-Fractionの効果

発表者
田中高生、久留島勲眞、松井健、児玉典子、難波宏彰(神戸薬大)

目的
マイタケ(Grifola frondosa)子実体中から得たβ-glucan(MD-Fraction)が、マウスにおける抗腫瘍効果を発見することを見出した。
MD-Fractionはマクロファージを介したT細胞の活性化を行うが、このような免疫賦活物質の効果は多様でありT細胞だけでなく他の免疫細胞にも作用していることが考えられる。
そこで、MD-Fractionの他の細胞に及ぼす作用を、マウスの各器官細胞を用いて調べた。

方法:
C3H/HeNマウスの腹腔内マクロファージ、脾臓、骨髄、パイエル板、腸間膜リンパ節から細胞浮遊液を調整し、MD-Fractionの存在下で48時間培養しアラマーブルーにより増殖活性を測定した。さらに、フローサイトメトリーを用いて、CD45R/B220,CD90とCD69について解析を行った。

結果および考察:
MD-Fractionを添加して増殖試験を行ったところ、腹腔内マクロファジーは1.6倍、脾臓細胞は1.9倍、骨髄細胞は3.2倍、パイエル板細胞の活性は1.2倍と有意に増強されることを認めた。しかし、腸間膜リンパ節細胞では、MD-Fraction添加による活性は見出せなかった。フローサイトメトリーによる抗CD69モノクローナル抗体による検査では、特に細胞の活性化比率が4.1倍と顕著に増えた。この反応は、In vivoの系においても確認された。このことから、MD-Fractionは、マクロファージやT細胞以外の免疫担当細胞にも直接あるいは間接的に作用すると推定し得た。Top



B テーマ
マイタケ抽出画分MD-Fractionのin vitroにおける活性酵素消去作用および細胞賦活効果

発表者
土井信行、安室操、近藤慶一郎、杉山眞次、渡辺雅孝、大平安夫、武山雅英(日本ゼトック(株)、雪国まいたけ(株))

目的:
マイタケ(Grifola frondosa)は、ヒダナシタケ目タコウキン科のキノコで香り、味ともに良く、好んで食用に用いられている。近年、マイタケの成分であるβ-glucan(MD-Fraction)が抗腫瘍活性を有することが明らかになり注目されている。我々は、新たな生理活性を求めて、マイタケ抽出画分MD-Fractionによる活性酸素消去能と皮膚繊維芽(NB1RGB)における細胞賦活効果をin vitroで検討した。

方法:
1)SOD様作用:hypoxanthine-xanthineoxdase系により生成したO2‐をMD-Fractionで処理し、残存したO2‐を化学発光検出器で測定した。

2)一重項酸素消去能:H2O2−NaCIO系により生成した1O2をMD-Fractionで処理し、残存した1O2を化学発光器で測定した。これらの実験では、溶媒をControlとし抑制率(%)を求めた。

3)細胞賦活試験:NB1RGBを10%FBS加DMEM培地で培養し、細胞浮遊液を調整した。96穴のマイクロプレートに分注し同条件下で前培養(24hr)した。MD-Fractionを添加し48hr培養した。溶媒のみを添加したものをControlとして細胞増殖率(%)を算出した。

結果および考察:
MD-FractionによるSOD様作用および一重項酸素消去作用のIC値は、それぞれ2.00mg/ml,1.3mg/mlを示し、優れた活性酸素消去能を有していた。細胞賦活効果では、80ppmのMD-Fractionにおいて281%の細胞増殖率を示した。

以上の結果から、MD-Fraction老化防止剤としての有用性が考えられた。Top



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