前立腺がん細胞「自殺」
 マイタケ・エキスが誘導

NY医科大が発見

2000.4.18.日刊工業新聞


米ニューヨーク医科大学の田崎寛教授、紺野助教授らは17日、マイタケから抽出したエキスが悪性の前立腺がん細胞をアポトーシス(自殺)に導くことを発見したと発表した。

このエキスはベータ・グルカンという多糖体の一種で、1ミリリットル当り480マイクログラムのエキスをがん細胞に投入する試験管内実験では、24時間後に95%がアポトーシスした。
前立腺がんの代替医療として期待できそうだ。

前立腺がんは高齢の男性に多い病気で、死亡率も高い。
治療法はホルモン製剤の投与が一般的だが、がん細胞が耐性をつけてくるため2〜3年以内に患者の60%以上に効かなくなる。

田崎教授らは免疫性活性や抗腫瘍作用が知られているマイタケのベータ・グルカンが、悪性の前立腺がんに及ぼす効果を実証するため今回の実験を試みた。

がん細胞の死滅は細胞の気泡化に伴って起きたことから、ベータ・グルカンががん細胞を酸化させ、アポトーシスを導くことが分かった。
さらに、ベータ・グルカンをビタミンCや抗がん剤と併用することで、相乗効果を発揮することも突き止めた.

マイタケから抽出したエキスは「従来の前立腺がん治療に取って代わる新選択治療薬としての可能性を十分に持っている」(田崎教授)としている。



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