ホーム>三大栄養素とエネルギー
食品成分の中で、エネルギーを作り出すのはタンパク質、脂質、炭水化物の3種類です。
タンパク質と炭水化物は共に1g当たり4キロカロリー、9キロカロリーのエネルギーを作ります。1日にとるべき適切なエネルギー量は、自分が1日に消費するエネルギー量と同じです。
その範囲で食べていれば、その範囲内で食べていれば、肥満であっても標準体重まで自然にダイエットできます。
栄養素 | 総エネルギー |
---|---|
■タンパク質 | 15〜20% |
■脂質 | 20〜25% |
■炭水化物 | 55〜60% |
※通常、日本人の食生活では上記のバランスに近いものです。
人体の構成成分の材料と活動エネルギー源になります。
人体の元となるタンパク質には、約20種類のアミノ酸が含まれています。その内の8種類は体内で作れないので、毎日食物からとらねばなりません。この8種類を「必須アミノ酸」と呼び、これらを含んだ肉類や卵類、魚介類などを栄養価の高い良質の食物と考えていました。
ただし、そうした動物食品は脂肪分も多いので、常食しすぎると動物脂肪の取りすぎにつながり、生活習慣病の原因にもなりかねません。タンパク質は大豆タンパクなどの植物食品からも摂取できます。
活動のエネルギー源になります。
体内の脂質には、中性脂肪、コレステロール、リン脂質などがありますが、大部分は中性脂肪です。中性脂肪は、皮下や肝臓などに貯蔵されており、必要に応じて分解され、脂質の基本成分である脂肪酸が取り出されてエネルギー源として使われます。
脂肪酸が燃焼すると、1g当たり9キロカロリーのエネルギーを発生します。わが国では、30年ほど前から動物性脂肪の摂取量が増え、糖尿病や高脂血症、心筋梗塞、大腸がんなどの生活習慣病が激増したのです。
炭水化物は「糖質」とも呼ばれ、身体の大事なエネルギー源になります。
食物から消化吸収されると、肝臓内でグリコーゲンに合成されて貯えられ、必要に応じてブドウ糖に変換されて血液中に送り出されます。炭水化物には、ブドウ糖、果糖、砂糖などの甘味が強いもの(単糖類、二糖類)と、ブドウ糖や果糖が多数結合したでんぷん(多糖類)などがあります。
果糖や砂糖は吸収が早くて、摂取するとすぐ体内でブドウ糖に変換されて血液中に送られるため、とりすぎると血糖値が急上昇します。甘味の糖質はとりすぎると体内で脂肪に変換されて肥満につながるため、過剰摂取は禁物です。反対に、でんぷん類は消化吸収が緩やかに進むため、身体のエネルギー源としては最適です。穀類、イモ類等々です。