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マイタケMDフラクション

免疫賦活への応用研究がすすむ

食材として香りが良く、歯切れもよく美味であるとして食用に供されてきたキノコ「舞茸」の成分の健康効果が医療機関でも注目されています。

マイタケの由来と歴史

舞茸(マイタケ)はサルノコシカケ科のキノコでミズナラなどの大木の同じ場所に自生するので、過去には、採られる場所は採集者によつて秘密にされ、家族にも場所を明かさなかったといわれるほどの貴重品でした。「舞茸」という名前の由来は、あまりの美味しさに舞い踊った、とか見つけたときのうれしさに舞い踊った、などの説があります。

人工栽培が可能になってからは非常になじみの深い食用キノコになっています。栄養学的には、食物維持、ビタミン類、ミネラルが豊富で、特に亜鉛、ナイアシン、ビタミンDが多く含まれています。このため、マイタケの乾燥粉末または多糖類を分画抽出(フラクション)した成分の免疫賦活等への応用研究が進められています。

成分の研究

多くの研究はマイタケ成分の多糖類(β-Dグルカン類)について行われ、このうち、神戸薬科大学・難波宏彰教授が分画し「MDフラクション」と名づけβ-1.3D/β-1.6Dグルカンが広く使用されています。

免疫調節・抗腫瘍作用

動物試験で「MD-フラクション」により細胞免疫(特にヘルパーT細胞)の賦活、B細胞の活性低下などなど免疫調節作用の可能性、マクロファージによる腫瘍壊死因子の産生増大など抗腫瘍効果の機序が提唱されています。現在、大阪警察病院副医院長(呼吸器科部長)、小牟田清博士は「MD-フラクション」投与による治験でガンの退縮効果と抗がん剤の副作用軽減を認めたことを第118年会日本薬学会(1998年4月)で発表しています。

血糖値・血圧・脂質代謝促進作用

動物試験で「MD-フラクション」の血糖値降下作用、血圧降下作用、などが報告されています。これらの試験結果から、今後は対照を設定した本格的臨床試験が期待されています。

マイタケMD-フラクションとは

マイタケ

国内産マイタケの子実体に豊富に含まれる多糖類のうちβ-1.3D/β-1.6D配列分画成分を抽出精製して製造される。この製法は特許番号2859843で国内及び米国で登録されています。

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