メカブフコイダン
毎日の健康維持に
古来日本人に親しまれているワカメ成分に、健康維持に役立つ作用があることが薬理学研究で解明されています。
ワカメの健康の秘密は「フコイダン」
ワカメの中でも注目されているのがメカブ(胞子葉=生殖体)と呼ばれている部分です。ワカメで通常食されているのは葉や茎の部分だけでメカブを食することは余りありません。しかし、近年メカブに「フコイダン」と呼ばれる多糖類の健康効果の高い成分が豊富に含まれていることが分かってきました。フコイダンはワカメの表面にあるヌメリの主成分で水分を保持するはたらきをしています。フコイダンは部分的に硫酸化されたフコースと呼ばれる糖を中心にした酸性多糖類で、海藻の種類より分子構造が異なり作用が異なる事が知られています。
多彩な生理活性が期待される
フコイダンの健康効果の研究は大学、研究所などで動物試験を中心に進められ興味ある研究結果が多数報告されていますので、その一部を以下に紹介します。
●免疫賦活作用 マウス(ハツカネズミ)を使った試験で、フコイダンがウィルス感染防御の役目をするNK細胞の活性化、マクロファージ貧食作用活性化など免疫賦活に関係するはたらきがあることが報告されています。
●人工癌の増殖作用 マウスの試験で、フコイダンが移植されたガン細胞の増殖を抑制する結果が得られています。
●抗アレルギー作用 器官支喘息モデルマウスを使った試験で、アレルギー反応を抑制する結果が報告され、将来、花粉症、アトピー炎症への応用が期待されます。
これらの興味ある結果は、対照群を設定した臨床試験で治療への応用が期待されます。
ワカメのメカブ部分から抽出された成分で、糖の一種であるフコースを主成分とするフコイダンと呼ばれる多糖類が主成分です。メカブフコイダンにはフコースの他に、ガラクトース、ウロン酸、マンノース、キシロース、ミネラル類も豊富に含まれています。