マルチカロテノイド
肝硬変から肝ガン移行を予防
ガンの発病者が急増しています。ガンを予防する天然成分の効果が高度医療研究で立証されています。
ガン予防は医療の最重要研究課題
近年、ガンは死因の第1位で、平成18年度は、32万4千人と全体の3割を越えています。ガンの症状は、年齢、発症部位などによりさまざまで、外科手術、放射線、抗ガン剤などの治療も予後は芳しくない場合が多く、予防法、早期診断、治療法の研究が急がれています。
ガンは10〜20年静かに成長しています。
ガンは1つの細胞から始まり、増殖を繰り返して加速度的に大きくなり、10年から20年を経過して1pの大きさに成長します。従って、小さいうちに発見すれば早期治療により完治の可能性が高まり身体的、経済的負担も軽減します。しかし、診断機器であるレントゲン検査で1.5p、MRI、CT、PET検査でも1p程度に進行するまではガンを早期発見できなのが実情でする。
カロテノイドは野菜、果物などに含まれる色素成分で血液中に20種類以上あります。ガン予防には多種類のカロテノイドを複合体として摂取しなければ効果がありません。天然の食材から抽出した多種類のカロテノイドをミックスしたマルチカロテノイドの摂取がお勧めです。
ガン予防の注目すべき日米衣料研究
細胞のガン化を予防する研究が進められており、食品成分とガン発病の関係を究明する、極めて注目すべき研究成果が米国ハーバード大学と京都府立大学の研究グループから発表されています。いずれも、野菜、果物に含まれている数種類のカロテノイドと呼ばれる色素成分の摂取量とガン発病の関係が解明されています。
カロテノイド食品はガン死亡率を1/3に抑える
1985年にThe American Joumal of Clinical Nutritionに発表された試験は、ハーバード大学を中心にした疫学調査で、66歳以上の高齢者1,271名を対象に、カロテノイド含有野菜の摂取量とガンによる死亡率を5年間調査した。結果、カロテノイド含有野菜を最も多く摂取したグループの死亡率は最も少なく摂取したグループの3分の1以下であった。また、カロテノイド含有野菜の摂取量が増えるとガン発病率のれ顕著な低下が見られる。これらの結果から、カロテノイドは細胞のガン化を予防する成分であると結論している。
カロテノイドは肝硬変のガン化を1/3以下に抑える
C型肝炎は、肝炎→肝硬変→肝臓ガンとガン移行率が高く、診断後10年間で100人中50人から70人がガンになるとされている。平成14年日本癌学会で発表された試験は、京都府立大学を中心にした医療専門グループによる臨床試験で、ウィルス性肝硬変患者92名を対象に、複合カロテノイド投与グループ46名と非投与グループ46名に分け両グループのガン累積発生率が計算された。結果、投与グループの3年、4年目のガン発症率は12.3%、12.3%と増加が止まっているが、非投与グループでは23.4%、34.6%とガン化が急速に増加している。研究医は複合カロテノイドは臨床で使用価値があると結論している。
◆マルチカロテノイド海外臨床文献集
◆肺癌
1. 肺癌及び上気道部癌の発病における各種カロテノイド
R.Ziegler, et al
Individual Carotenoids in the Etiology of Lung and Upper Aerodigestive Tract Cancer
Am.J.Epidemiol 1997;145(Suppl):S79
2. 抗酸化栄養成分と肺癌の発病率:ウルグアイにける症例・対照試験
Eduardo de Stefani,et al
Dietary Antioxdants and Lung Cancer Risk:A Case-Control Study in Uruguay
Nutr.Cancer 1999;34:100-110
3. 南太平洋における食事と肺癌の生態学的研究
Loic Le Marchand,et al
An Ecological Study of Diet and Lung Cancer in the South Pacific
Int.J.Cancer,63,18-23(1995)
◆子宮頚部癌
4. 全住民に基づいた巣温め症例・対象試験に於ける血清微量栄養素と子宮頚部癌の発病率 癌細胞の増殖抑制
Anwar M.Batieta, et al
Serum Micronutrients and the Sussequent Risk of Cervical Cancer in a Population-Based Nested Case-Controj Study
Cancer Epidemiology,Biomarker & Prevention 1993; 3:335-339
◆癌細胞の増殖抑制
5. 人の神経細胞腫の細胞線GOTOの増殖に対するα-カルテンの抑制効果
Michiaki Murakoshi, et al
Inhibitory Effects of alfa-Carotene on Proliferation of the Human Neuroblasto Cell Line GOTO
Journal of National Cancer Institute 1989;21:1649-1652
◆癌死亡率とカロチノイド
6. 老齢者における緑黄色野菜の摂取量の増加と癌による死亡率の低減
Graham A.Colditz,et al
Increased Green and Yellow Vegetable Intake and Lowered Cancer Deaths in an Elderly Population
American Journal of Clinical nutyition 1985;41:32-36
◆大腸癌
7. カロテノイドと大腸癌
Martha L.Slattery,et al
Carotenoids and Colon Cancer
American Journal of Clinical Nuteition 2000;71:575-82
◆前立腺癌
8. トマト、トマトを原料とした製品、リコペンと癌:疫学的文献の総括
Edward Giovannucci
Tomato,Tomato-Based Products, Lycopene, and Cancer: Review of the Epidemiological Literature
Journal of the National Cancer Institute,Vol.91,No.4,February 17,1999
9. 血漿リコペン濃度を高めることにより男性前立腺癌の発病率の低下:予測的統計解析結果
Peterr H.Gann,et al
Lower Prostate Cancer Risk in Men with Elevated Plasma Lycopene Levels:Results of a Prospective Analysis
ancer Research. 1999;59:1225-1230
10. 前立腺癌の発病率に関連したカロテノイドとレチノールの摂取
Edward Giovannucci,et al.
Intake of Carotenoids and Retinol in Relatiom to Risk of Prostate Cancer
Jounal of the National Institute 1995;87:1767
◆乳癌
11. ルティン及びゼアキサンチンは乳癌細胞の増殖を抑制する
L.Milo,et al.
Lutein and Zeaxanthin Inhibit Human Breast Cancer Cell Proliferation
FASEB 1998;12:A830
12. 乳癌におけるカロチノイド、ビタミンAとエストロゲン受容体との関係
Chery1T,Rock,et al.
Carotenoid,vitaminA and Estrogen Receptor Status in Breast Cancer
Nutr Cancer 1996;25:281-296
13. 乳癌のインド婦人における血清カロテノイド濃度についてのインド・チェンナイでの研究
Yoshinori Ito,et al.
A Study on Serun Carotenoid Levels in Breast Cancer Patients of Indian Women in Chennai(Madra),India
Journal of Epidemilogy,1999;9:306-14
14. 乳癌の発病率に関連したニンジン、ほうれん草及びビタミンA含有栄養食品の摂取
Matthew P. Longnecker,et al.
Intake of Carrot,Spinach and Supplements Containing Vitamin A in Relation to Risk of Breast Cancers
Cancer Epidemiol Biomarker Prevention 1997;6:887-92
15. 栄養素カロテノイド類、ビタミンA、C, Eと乳癌の発病率
Shumin Zhang,et al.
Dietary Carotenoids and VitaminsA,C,and E and Risk of Breast Cancer
Journal of tfe Nationsl Cancer Institute,Vol91,No.6,March 17,1999
■関連書籍案内
書籍『なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか』
著者:京都府立医科大学教授・医学博士 西野 輔翼
著者:メリーランド大学・元米国農務省 フレデリック・カチック 共著
単行本: 135ページ
出版社: メタモル出版 (1998/10)
言語: 日本語
発売日:1998年10月6日第一刷発
書籍寸法: 18cm x12.8cm x1.6cm
■内容1:「緑黄色野菜・果物はカロチノイドの宝庫」
フレデリック・カチック
野菜と果物から選ばれた数種類のカロチノイドを摂取して、生活習慣病を予防する。 ガン抑制効果やAMD(加齢性黄斑変性症)予防に対する日米の豊富な医学的データ記載。例えば、ルティンとゼアキサンチンが加齢黄斑変性症(AMD)のリスクを低下させる。がん予防の可能性としての試験「フィジー島民に肺がんが少ない理由」ルティンは子宮がん、乳がんの予防に関与」
■内容1:「カロチノイドによるガンの予防」
西野輔翼
動物実験で証明された種々カロチノイドの発ガン抑制効果
●α―カロチンの「肺発ガン」「皮膚がん」「肝発ガン」抑制効果等々
●リコピンの「肝発ガン」「膀胱発がん」の抑制効果、リコピンが示す多彩な発ガン抑制効果・・・トマトジュースの「膀胱発がん」抑制効果
●ルティンの「大腸前ガン病変」抑制効果
●ゼアキサンチンの「皮膚発ガン」の抑制効果
●フコキサンチンの「皮膚発ガン、十二指腸初発ガン」抑制効果
●その他のカロチノイドの発ガン抑制効果
●マルチカロチンによる「肺発ガン」抑制効果
◆種々のカロチノイドには発ガン抑制効果があり、それぞれが持ち味を生かして各臓器・組織で特異的な働きをしている事が明らかになってきました。また、複数のカロチノイドが混合している場合、その発ガン抑制効力がより強力になるケースもあることがわかりました。